「求人を出しても、応募が来ない」。中小企業の経営者さんから、いちばんよく聞くお悩みです。

中小企業の採用方法を考えるとき、つい大手の真似をしてしまいがちです。でも私は、そこに落とし穴があると思っています。

条件で比べられたら、中小企業は勝てない

給料、休日、福利厚生。求人サイトに並ぶと、求職者はまずここを比べます。

正直に言います。条件の勝負になった時点で、多くの中小企業は大手に勝てません。これは会社の良し悪しではなく、単純に「土俵」の問題です。

それなのに、求人票には条件ばかりが並んでいる。「アットホームな職場です」「やりがいのある仕事です」と、どこの会社にも書いてある言葉で締めくくられている。これでは、読む人の心に何も残りません。

中小企業にしかない魅力は、必ずある

私はもともと、建設現場の現場監督でした。現場にいた頃、何度も感じたことがあります。

職人さんの手際の良さ。若手に声をかけるベテランの優しさ。「この家はうちが建てたんだ」と話すときの誇らしげな顔。こういう魅力は、求人票のどこにも書かれていませんでした。

中小企業には、社長と社員の距離が近いこと、一人ひとりの仕事が会社の形に直結していること、地域とのつながりが深いことなど、大手にはない魅力があります。ただ、それが表に出ていないだけなんです。

魅力は「輪郭」ではなく「影」にある

私はデッサンが好きです。デッサンは、輪郭を線でなぞるだけでは完成しません。影を描き込むことで、はじめて形や質感が浮かび上がってきます。

会社も同じだと思っています。会社案内に書いてあるのは、いわば「輪郭」です。本当の魅力は、現場で働く人や、受け継がれてきた技術、地域との関わりといった「影」の部分にあります。

その影をきちんと描けたとき、「この会社で働きたい」と思ってくれる人が現れます。

魅力を語るのは、社長ひとりじゃなくていい

もうひとつ、大手と中小企業で大きく違うことがあります。それは、採用にかけられる人の数です。

大手には採用の専門部署があります。中小企業では、社長や総務の方が本業の合間に採用を担当していることがほとんどです。だからこそ、採用を一人で抱え込まないでほしいんです。

求職者がいちばん知りたいのは「この会社で働いたら、毎日どんな感じなんだろう?」ということ。その答えを一番リアルに語れるのは、現場で働いている社員さんです。社長の言葉と社員の言葉。両方がそろったとき、会社の魅力はぐっと立体的になります。

社員を巻き込むことは、社員自身が自分の会社の良さに気づくきっかけにもなります。自分の会社を誇れる社員がいる会社には、自然と人が集まってきます。

今日からできること

  • 社員に「うちの会社の好きなところ」を聞いてみる:社長が思う魅力と、社員が感じている魅力は、意外と違います。その「意外」こそ、求人票に書くべき言葉です。
  • 求人票から「どこにでもある言葉」を消してみる:「アットホーム」「やりがい」を、具体的な場面に置き換えてみてください。たとえば「お昼は現場のみんなでお弁当を囲みます」のように。
  • 現場を歩いてみる:会議室ではなく、社員が実際に働く場所に行ってみてください。当たり前すぎて見過ごしていた魅力が、きっと見つかります。

まとめ

中小企業の採用方法で大切なのは、大手と同じ土俵で戦わないことです。条件ではなく、あなたの会社にしかない魅力で勝負する。その魅力は、すでに会社の中にあります。

どの会社にも、必ず誇れるものがある。私はそう信じています🔥

「うちの会社の魅力って、何だろう?」そう思ったら、一度お話を聞かせてください。表に出ていない本当の魅力を、一緒に掘り起こします。無料相談はこちら