「電気工事の採用をしたいのに、未経験の若い人がなかなか来ない」。電気・設備の会社の方から、よく聞くお悩みです。
私は戸建て住宅の現場監督のあと、電気の法人営業もしていました。だからこそ思うんです。この仕事の面白さは、まだ外にほとんど伝わっていない、と。
電気の仕事は「見えない」から伝わりにくい
大工さんの仕事は、柱が立ち、屋根がかかり、目に見えて形になります。一方で電気の配線は、完成すると壁や天井の中に隠れてしまいます。
つまり、いちばん頑張った部分が、完成した建物には見えないんです。だから外から見ると「何をしている仕事なのか分からない」になりやすい。
求人票に「電気工事スタッフ募集」「未経験歓迎」と書くだけでは、読む人の頭に仕事の場面が浮かびません。浮かばない仕事に、人は応募しようと思えないんです。
しかも「電気」と聞くと、「感電しそう」「難しい計算が必要そう」と身構える人も少なくありません。知らないからこそ、怖さのほうが先に立ってしまう。まずはその誤解をほどくところから、採用は始まります。
面白さは「スイッチを入れた瞬間」にある
電気工事には、工事の終わりに電気が通り、照明がパッと灯る瞬間があります。
真っ暗だった建物に明かりがつく。自分がつないだ線の先で、暮らしが動き出す。目に見える形は残らなくても、これほど手応えのある瞬間はなかなかありません。
電気がなければ、照明もエアコンも、冷蔵庫も動きません。人の暮らしの「当たり前」を、陰で支えているのが電気の仕事です。この「見えないけど、なくてはならない」こそ、電気工事の一番の魅力だと私は思っています。
ただ、こうした魅力は、働いている人にとっては日常すぎて言葉になりません。だから、あえて掘り起こす必要があります。
電気工事の採用で、未経験者に伝える3つのコツ
1. 「一日の流れ」を場面で書く
朝の段取り、現場での作業、休憩、片付けまで。一日の流れを具体的に書くだけで、仕事の解像度はぐっと上がります。「何をするのか分からない」という不安を、最初に取りのぞいてあげましょう。
住宅なのか、店舗やビルなのか。どんな現場が多いかを書くだけでも、読む人は自分が働く姿を想像しやすくなります。
2. 「できるようになるまで」の道のりを見せる
未経験者がいちばん怖いのは、「自分にできるのか」ということです。最初は先輩について材料を運ぶところから、資格を目指すのはいつ頃か。成長の道のりが見えると、一歩を踏み出しやすくなります。
資格取得の支援などの制度があれば、ぜひ書いてください。ない場合も、「先輩はこうやって覚えてきた」という本当の話で十分です。
3. 実際に見て、触ってもらう
言葉だけでは伝わらないことも多いのが、この仕事です。私たちが運営する建設現場の1日体験「KIZUKU」でも、参加した女性から「思ったほど工具も重くなくて、女性でもできないことはないと思った」という声がありました。
受け入れてくださった電気設備会社さんからは、「若手に教える文化ができた」という声もいただいています。見てもらうことは、迎える側の会社にとっても気づきになるんです。
今日からできること
- 社員に「この仕事でうれしかった瞬間」を聞く:明かりがついたとき、お客様にお礼を言われたとき。その一言が、求人票の一番の言葉になります。
- 求人票に「一日の流れ」を書き足す:時間ごとに3〜4行で十分です。仕事の場面が浮かぶかどうかを、社外の人に読んでもらって確かめてみてください。
- 現場の写真を1枚、求人に足す:配線の途中や、作業する手元の写真がおすすめです。壁の中に隠れる前の「見えない仕事」を、見える形にしてあげましょう。
まとめ
電気工事の採用で大切なのは、見えない仕事を「見える」ようにして伝えることです。条件を並べるより、暮らしを支える誇りや、できるようになる道のりを描いてください。
暮らしの明かりを灯している仕事は、本当にカッコいい。私はそう思っています🔥
「うちの仕事の面白さって、どう伝えたらいいんだろう?」そう思ったら、一度お話を聞かせてください。表に出ていない本当の魅力を、一緒に掘り起こします。無料相談はこちら
