「採用ブランディングって、大手がやるものでしょう?」。中小企業の経営者さんから、こんな声をよく聞きます。
ロゴを作り直す、おしゃれなサイトを作る、キャッチコピーを考える。そんなイメージがあるのかもしれません。でも私は、中小企業の採用ブランディングこそ、お金より大事なものがあると思っています。
採用ブランディングは「お化粧」ではない
ブランディングと聞くと、会社をきれいに見せることだと思われがちです。写真を明るく加工して、良いところだけを並べる。いわば、会社にお化粧をする作業です。
もちろん、見た目を整えることは悪くありません。ただ、お化粧で整えた姿と、入社後に見る素顔が違ったらどうでしょう。「想像と違った」と感じた人は、早く辞めてしまいます。
だから私は、飾り立てる採用はおすすめしません。大事なのは、すでに会社の中にある魅力を掘り起こすことです。
中小企業の採用ブランディングは「足元」から始まる
まず、会社のまわりを知る
以前、『中小企業が採用で成功する絶対法則』という本を読みました。そこに載っていた成功事例では、地域の人口やどんな特徴の地域かまで、細かく調べられていました。
私はこれを読んで、「ここまで地域を知るのか」と驚きました。会社の魅力は、会社の中だけでは見えません。地域の人の流れや、会社が地域でどんな役割を担っているか。そこまで知って、初めて会社の姿が見えてきます。
これは、私がいつも話すデッサンの考え方にもつながります。まわりを丁寧に描くと、主役である会社が自然に浮かび上がるんです。
「ない」ではなく「ある」に目を向ける
「うちは条件が悪いから」「いいところなんてない」。そう話す社長さんは少なくありません。
でも、あなたの会社には今も働き続けている人がいます。その人たちが、なぜ残っているのか。そこに、ブランドの種が必ず埋まっています。
ブランドの材料は、社員の言葉の中にある
採用について学ぶ中で、なるほどと思った問いかけがあります。採用したいと思える社員を2人思い浮かべて、こう考えてみるんです。
- この人が、あなたの会社に入社した理由は?
- この人が、あなたの会社で働き続けている理由は?
- この人が、あなたの会社で好きなところは?
答えに詰まったら、本人に聞いてみてください。社長が思う魅力と、社員が感じている魅力は、意外とずれています。そのずれこそが、外の人にはまだ伝わっていない魅力です。
社員の言葉は、飾らずにそのまま使うのがいちばんです。少し不器用な言い回しのほうが、読む人には本物として届きます。
自分の会社に「なぜ?」と問いかける
正直に言うと、私自身も向き合うことが苦手でした。自分に問いかけることをずっと避けてきて、うまくいかない時期を経験しました。
そこでやっと、自分の内側に目を向ける大切さに気づきました。採用も同じだと思っています。
「なぜこの仕事を続けているのか」「どこが他社と違うのか」「どうしてこのやり方なのか」。会社に問いかけてみてください。社長ひとりで答えが出なければ、仲間にも聞いてみる。会社全体で掘り起こすことが、いちばんのブランディングです。
今日からできること
- 会社のまわりを歩いてみる:地域にどんな人が住み、どんな会社やお店があるか。自社が地域でどう見られているかを、外から眺めてみてください。
- 社員2人に「なぜ続けているの?」と聞く:返ってきた言葉をメモして、そのまま求人や発信に使える形で残しておきましょう。
- 「うちにない」ものではなく「うちにある」ものを書き出す:どんなに小さくてもかまいません。当たり前だと思っていることほど、書き出す価値があります。
掘り起こした魅力を言葉や形にするのが難しければ、うらサポ(採用伴走サポート)で一緒に取り組むこともできます。
まとめ
中小企業の採用ブランディングは、会社を飾ることではありません。すでにある魅力を、地域や社員の言葉から掘り起こすことです。
お化粧を落とした素顔にこそ、人を惹きつける力があります。どの会社にも、必ず誇れるものがあります🔥
「うちの会社の魅力って、何だろう?」そう思ったら、一度お話を聞かせてください。表に出ていない本当の魅力を、一緒に掘り起こします。無料相談はこちら
