お金をかけて求人を出したのに、応募が来ない。何週間たっても、管理画面の数字がゼロのまま。そんな経験はありませんか?
求人に応募が来ないと、「うちには魅力がないのかな」と落ち込んでしまいますよね。でも、原因は会社そのものではなく、求人票の「書き方」にあることがほとんどです。
求人に応募が来ないのは、会社のせいじゃない
応募ゼロの求人票を見せてもらうと、ある共通点に気づきます。書いてある内容は、どれも間違っていません。仕事内容も条件も、きちんと書いてあります。
ただ、読み終わったあとに「この会社で働く自分」が思い浮かばないんです。人は、自分の姿が想像できない場所には応募しません。
今日は、応募ゼロの求人票によくある3つの共通点をお話しします。
共通点1:誰に向けて書いているのか分からない
「未経験者歓迎」「経験者優遇」「年齢不問」。全部を並べた求人票は、実は誰の心にも刺さりません。みんなに向けた言葉は、誰にも届かない言葉になりがちです。
たとえば「前職で人間関係に疲れた人」に来てほしいのか。「手を動かす仕事がしたい人」に来てほしいのか。それによって、書くべきことはまったく変わります。
いま活躍している社員さんを一人、思い浮かべてみてください。「この人みたいな人にもう一人来てほしい」。そこから書き始めると、言葉がぐっと具体的になります。
対象をしぼると、応募が減るのではと心配になるかもしれません。でも、ぼんやりした求人票で誰にも届かないより、一人にしっかり届くほうがずっといい。「これ、自分のことだ」と感じてもらえたとき、人は応募ボタンを押します。
共通点2:入社後の「毎日」が想像できない
仕事内容の欄に「〇〇業務全般」とだけ書いていませんか?書いている側には当たり前でも、外から見ると何をする仕事なのか分かりません。
求職者が知りたいのは、朝何時にどこへ行き、誰と、どんなことをするのか。お昼はどう過ごすのか。仕事が終わるのは何時ごろなのか。そういう「ふつうの一日」です。
もうひとつ大事なのが、大変なところも正直に書くことです。いいことばかりの求人票は、かえって信じてもらえません。
私はよく、会社をデッサンにたとえます。輪郭をなぞるより、影を描き込んだほうが形がはっきり浮かび上がる。大変さや弱みも含めて描いたほうが、会社の姿はリアルに伝わるんです。
共通点3:応募の「入口」が狭すぎる
求人票を読んで、少し興味を持った。でも、いきなり履歴書を送るのはハードルが高い。求職者のこの気持ちを、見落としている会社は多いと思います。
応募方法が「履歴書を郵送」だけだったり、問い合わせ先が分かりにくかったり。これでは、せっかくの「ちょっと気になる」がそこで止まってしまいます。
「まずは話を聞くだけでもOK」「職場見学だけでも歓迎」。こうした一歩手前の入口があると、応募へのハードルはぐっと下がります。会う機会が増えれば、会社の良さを直接伝えるチャンスも増えます。
今日からできること
- 自社の求人票を、社員さんに読んでもらう:「これを見て、うちに応募したいと思う?」と聞いてみてください。社長では気づけない違和感を教えてくれます。
- 「ふつうの一日」を時間順に書き出す:朝から帰りまで、社員さんの一日をそのまま並べてみてください。それだけで、仕事内容の欄が見違えます。
- 「話を聞くだけ」の入口をつくる:電話やメールで気軽に問い合わせられることを、求人票にはっきり書いておきましょう。
求人票に載せる「言葉」の探し方は、中小企業の採用方法についてのコラムでもお話ししています。あわせて読んでみてください。
まとめ
求人に応募が来ないとき、見直すべきは会社の価値ではなく、伝え方です。誰に向けて、どんな毎日を、どんな入口で伝えるか。その3つを整えるだけで、求人票は大きく変わります。
どの会社にも、必ず誇れるものがあります。それを、ちゃんと届く形にしていきましょう🔥
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