「せっかく採用した若手が、すぐ辞めてしまった」。しかも、休み明けに突然「辞めます」と言われた。そんな経験はありませんか?

若手がすぐ辞めるのには、気持ちが揺れやすい「タイミング」があります。今日はその中でも、見落とされがちな2つの日のお話です。

若手がすぐ辞めるのには「タイミング」がある

私が定着について学ぶ中で、なるほどと思ったことがあります。退職の気持ちが出やすい時期は、ある程度決まっているという考え方です。

特に気をつけたいのは、入社初日、初めての休みの前、1か月後、3か月後の4つ。今日はこのうち、最初の2つに絞ってお話しします。

どちらも、会社にとっては「まだ始まったばかり」の時期です。でも本人にとっては、この会社でやっていけるかを、いちばん真剣に考えている時期なんです。

入社初日は「小さなストレス」が積み重なる日

入社初日の新人さんは、期待と緊張でいっぱいです。だからこそ、ほんの小さなことにも敏感になります。

挨拶をし忘れていないか。誰が誰なのか分からない。トイレや休憩の場所を、毎回聞くのも気が引ける。一つひとつは小さなことです。でも、それが一日中続くと、帰り道にはどっと疲れています。

先輩のほうから声をかける

緊張している新人さんに、挨拶を待つのは酷です。先輩たちには前日までに「明日は、こちらから声をかけてね」と伝えておきましょう。

現場監督をしていた頃、私は現場に着くと必ず職人さんに挨拶をしていました。挨拶ひとつで、その日の空気は驚くほど変わります。迎える側が先に動くだけで、新人さんの肩の力はふっと抜けるはずです。

「うちだけのルール」を紙にしておく

朝は何分前に来るのか。お昼はどこで食べるのか。ゴミ出しや掃除当番は?帰るときは誰かに声をかけるのか。

働いている人には当たり前すぎて、誰も説明しないルールがたくさんあります。座席表や、誰がどんな役割かが分かるメモと一緒に、1枚にまとめて渡してください。「聞かなくても分かる」は、それだけで大きな安心になります。

初めての休みの前は、気持ちが外に揺れやすい

もうひとつ見落とされがちなのが、初めての休みの前です。休みの日、新人さんは家族や友人に新しい職場の話をします。

そこで不安を口にしたとき、「そんな会社、やめたほうがいいよ」と言われる。疲れている本人は、その言葉にうなずいてしまう。そのまま休み明けに退職を決める、ということが起こりえます。

大切なのは、不安を抱えたまま休みに入らせないことです。

帰る前の10分面談

おすすめは、初めての休みの前日、帰る前に上司が10分だけ話す時間をとることです。まずは「新しい職場で疲れたよね」と気持ちに寄り添ってください。そのうえで、入社前のイメージと違ったところがないかを率直に聞きます。

聞き方にもコツがあります。「何か困ったことはある?」と聞くと、多くの人は「大丈夫です」と答えます。「どんなことで困ってる?」と聞くと、本音が出やすくなります。困ったときに誰に聞けばいいかも、ここで伝えておきましょう。

最後に「休みは何するの?」と軽く聞いて、自分の話も少しする。そんな雑談が、職場に話せる人がいるという安心につながります。

今日からできること

  • 「うちだけのルール」を書き出す:社員さんに「入社したとき、聞きにくかったことは?」と聞いてみてください。それがそのままリストになります。
  • 次の新人さんの「初休み」をカレンダーに入れる:その前日に、10分の面談を予定しておきましょう。
  • 先輩たちに「迎える役」をお願いする:入社前日に一言伝えるだけで、初日の空気は変わります。

入社1か月後、3か月後のフォローについては、若手社員の育て方についてのコラムでもお話ししています。あわせて読んでみてください。

まとめ

若手がすぐ辞めるのは、根性がないからではありません。気持ちが揺れやすい日に、ひとりにさせてしまっていることが多いんです。

入社初日と、初めての休みの前。この2日を会社みんなで丁寧に迎えるだけで、「ここでやっていけそう」は育っていきます🔥

「うちの会社、新人さんをちゃんと迎えられているかな?」そう思ったら、一度お話を聞かせてください。表に出ていない本当の魅力を、一緒に掘り起こします。無料相談はこちら