求人票を書くのも、面接をするのも、気づけば社長ひとり。そんな会社は少なくありません。

「採用に社員を巻き込みたいけれど、みんな現場で忙しいし…」。その気持ち、よく分かります。今日は、社長ひとりで抱え込まずに、会社みんなで採用を進めるための工夫を本音でお話しします。

採用が「社長ひとりの仕事」になってしまう理由

中小企業では、採用は社長の仕事だと思われがちです。人を雇う決断をするのも、お金を出すのも社長だからです。

社員の側も「採用は会社が決めること」と考えています。悪気はありません。自分が関わっていいと思っていないだけなんです。

でも、ここに大きな落とし穴があります。入社した人が毎日一緒に働くのは、社長よりも現場の社員です。その社員が採用に関わっていないと、求職者に伝わる会社の姿は、社長の目から見た一面だけになってしまいます。

社員を巻き込むと、会社の「影」まで描ける

私はよくデッサンの話をします。「ウチはこんな会社です!」と輪郭だけをなぞった絵は、どうしても平面的です。影や光、まわりの景色まで濃く描くと、描いていない輪郭が自然に浮かび上がります。

採用も同じです。社長が語る会社の姿は、いわば輪郭です。社員が語る毎日の仕事、職場の空気、ちょっとした不満。それが影や光になります。

社員を採用に巻き込むと、会社がぐっと立体的に見えてきます。求職者が知りたいのは、まさにその「本当の姿」なんです。

無理なく社員を巻き込む3つの工夫

工夫1:「手伝って」ではなく「教えて」と頼む

いきなり「採用を手伝ってほしい」と言われると、社員は身構えます。仕事が増えると感じるからです。

おすすめは「この仕事のどこが好き?」「入社前と後で何が違った?」と聞くことです。手伝いではなく、教えてもらう姿勢で声をかけましょう。社員の言葉は、そのまま求人票や採用ページの材料になります。

工夫2:役割を小さく切り分ける

採用の仕事を丸ごと任せる必要はありません。会社見学の案内だけ、面接の最後の10分だけ、SNSに現場の写真を1枚だけ。役割を小さくすると、忙しい社員でも関わりやすくなります。

大事なのは、一人に負担を集中させないことです。少しずつ、たくさんの人が関わる形を目指しましょう。

関わってくれた社員には、きちんと「ありがとう」を伝えてください。見学に来た人の感想を共有するのもおすすめです。自分の言葉が誰かに届いたと分かると、社員は次も力を貸してくれます。

工夫3:入社後まで一緒に見届ける

採用は、内定を出したら終わりではありません。新しい人が職場になじむまでが採用です。

現場にいた頃、よくあったのが「新人が来たけれど、誰が面倒を見るのか決まっていない」という状況でした。採用に関わった社員がそのまま入社後も声をかけると、新人は安心できます。

建設現場の1日体験「KIZUKU」を受け入れた電気設備会社からは、「若手に教える文化ができた」という声をいただきました。人を迎える経験は、迎える側の社員も育てるのだと感じています。

今日からできること

  • 社員に1つだけ質問する:「この会社で働いていて、よかったと思う瞬間は?」と聞いてみてください。休憩中の雑談で十分です。
  • 採用の仕事を書き出して、小さく分ける:求人票づくり、見学対応、面接、入社後のフォローなど。その中で社員にお願いできそうなものに印をつけましょう。
  • 採用の進み具合を朝礼で共有する:「今週は見学が1件あります」と伝えるだけで、社員は採用を自分ごととして感じ始めます。

どこから手をつければいいか迷ったら、うらサポ(採用伴走サポート)で一緒に整理することもできます。

まとめ

採用を社長ひとりの仕事にしないことは、社長の負担を減らすだけではありません。社員の言葉が加わることで、会社の本当の姿が求職者に届くようになります。

どの会社にも、社員だからこそ語れる魅力があります🔥 まずは一人の社員に話を聞くところから始めてみてください。

「うちの社員、採用に巻き込めるかな?」そう思ったら、一度お話を聞かせてください。表に出ていない本当の魅力を、社員のみなさんと一緒に掘り起こします。無料相談はこちら