求人に応募が来ない。仕事内容も条件も、きちんと書いたはずなのに。そんなとき、まず本文を書き直そうとしていませんか?
実はその前に、見てほしい場所があります。求職者が最初に目にする「一覧画面」です。
求人に応募が来ないとき、本文は読まれていないかもしれない
求人サイトで仕事を探すとき、人はまず一覧をざっと眺めます。そこに並ぶのは、タイトルと写真、そして短い条件だけです。
その一瞬で「おっ」と思わなければ、指はスクロールを続けます。どれだけ丁寧に本文を書いても、開いてもらえなければ読まれません。
採用を釣りにたとえる考え方があります(出どころ:書籍『中小企業が採用で成功する絶対法則』)。釣る魚がターゲット、釣り竿が求人原稿。そしてエサにあたるのが、求人のタイトルと写真です。
どんなに良い竿を持っていても、エサに食いついてもらえなければ魚はかかりません。応募が来ないとき、竿ばかり磨いていないか。一度立ち止まってみてほしいんです。
見直し1:タイトルが「条件の並べ替え」になっていないか
一覧画面をよく見ると、似たタイトルがずらりと並んでいます。「未経験歓迎」「週休2日」「資格取得支援あり」。どれも大事な情報です。
でも、同じ言葉が並ぶと、どの会社も同じ顔に見えてしまいます。条件で大手に勝てない中小企業なら、なおさら埋もれてしまいます。
では、何を書けばいいのか。私は、今いる社員さんの言葉の中に答えがあると考えています。
「ある」ものに目を向ける
「うちは条件も良くないし、書けることなんてない」。そう話す社長さんは少なくありません。
でも、思い出してください。その会社で、今も働き続けている人がいます。一人でもいる限り、その会社が合っている人は必ずいるんです。
その人は、なぜ辞めずにいるのか。どこが好きなのか。その答えこそ、ほかの会社には書けない、あなたの会社だけのタイトルになります。
見直し2:写真が「誰もいない建物」になっていないか
求人の写真に、会社の外観や、誰もいない事務所を使っていませんか?きれいに撮れていても、そこで働く自分の姿は想像しにくいものです。
求職者が知りたいのは、建物ではなく「どんな人と働くのか」です。休憩中の何気ない会話、道具を手にした後ろ姿、朝の挨拶の場面。働く人の表情が写った1枚は、文章よりも多くを語ってくれます。
私はよく、会社をデッサンにたとえます。輪郭だけをきれいになぞるより、影や光を描き込んだほうが、形はくっきり浮かび上がる。写真も同じで、飾らない日常のほうが、会社の姿がリアルに伝わります。
現場監督をしていた頃、私は現場に着くとまず1周掃除をして、職人さん一人ひとりに挨拶をしていました。そうした毎日の小さな場面にこそ、その現場の空気が出ます。求人の写真に写してほしいのは、まさにそういう瞬間です。
見直し3:タイトルと写真と本文が、同じ人に向いているか
タイトルでは「若手が活躍中」とうたっているのに、写真はベテランだけ。本文では「チームワーク重視」なのに、写真は一人で作業している姿だけ。こうしたずれがあると、読み手は小さな違和感を覚えます。
大切なのは、タイトル・写真・本文の3つが、同じ一人に向けて語りかけていることです。「この人に来てほしい」という人物像が決まっていれば、選ぶ言葉も写真も自然とそろってきます。
来てほしい人物像の決め方は、中小企業の採用方法についてのコラムで詳しくお話ししています。あわせて読んでみてください。
今日からできること
- 自社の求人を「一覧画面」で見てみる:求職者になったつもりで検索し、ほかの求人と並んだときに目に留まるか確かめてください。社員さんにも見てもらうと、さらに気づきが増えます。
- 長く働いている社員さんに「なぜ続けているの?」と聞く:返ってきた言葉を、そのままタイトルの候補として書き留めておきましょう。
- 「人が写っている写真」を1枚撮る:特別な撮影はいりません。いつもの仕事の場面を、社員さんにお願いして1枚撮るだけで十分です。
まとめ
求人に応募が来ないとき、見直すべきは本文だけではありません。一覧画面で目に留まるかどうかを決める、タイトルと写真です。
そしてその材料は、今いる社員さんと、いつもの職場の中にすでにあります。飾らない言葉と1枚で、あなたの会社を見つけてもらいましょう🔥
「うちの求人、どこから直せばいいんだろう?」そう思ったら、一度お話を聞かせてください。表に出ていない本当の魅力を、一緒に掘り起こします。無料相談はこちら
